坂口安吾
僧に化けたタヌキは、 禅の修行に 没頭 するばかりで、 寺に担ぎ込まれた 病人の 手当てをするでもなく、参禅こそが命と、 我が道をかたくなに 守り続ける。 この辺りは、 対策が必要なのに、 わけのわからんことを 口走るだけで、 無策などこかの国の お偉いさんを思わせ 、苦笑させられる。 古寺は、長い時を経て 、廃墟となり 、後を掘っててみたら、獸骨 が 出てきたと言う。
安吾は本当に桜に恐怖感をもっている。私まで夜桜などを見ると、数々の作品を思い出し、ぞっとすることもある。