「怪力」の感想
怪力
かいりき
初出:「新小説 第十四年第六巻―第十四年第七巻」春陽堂、1909(明治42)年6月1日―7月1日

泉鏡花

分量:約23
書き出し:孰《いづ》れが前《さき》に出来《でき》たか、穿鑿《せんさく》に及《およ》ばぬが、怪力《くわいりき》の盲人《まうじん》の物語《ものがた》りが二ツある。同《おな》じ話《はなし》の型《かた》が変《かは》つて、一ツは講釈師《かうしやくし》が板《いた》にかけて、のん/\づい/\と顕《あら》はす。一ツは好事家《かうずか》の随筆《ずゐひつ》に、物凄《ものすご》くも又《また》恐《おそ》ろしく記《しる》される。浅《...
更新日: 2025/05/16
65c8aadc88adさんの感想

雙之川喜1941  鏡花は 随筆に 文章で 書いたものと 言語の まま 記した 筆記本を 較べてみる。いずれも 主題は 怪力 である。究極の 感想文は なんとか 賞の 選後評 かもしれない けど 実に 為になる 本稿と 感じた。余韻は どちらの方が のこるか という 視点は 名文家と いわれた 泉の 面目躍如 たるものが あると 感じ入った。