「青べか物語」の感想
青べか物語
あおべかものがたり
初出:「文藝春秋」1960(昭和35)年1月号~1961(昭和36)年1月号

山本周五郎

分量:約430
書き出し:はじめに浦粕《うらかす》町は根戸川のもっとも下流にある漁師町で、貝と海苔《のり》と釣場《つりば》とで知られていた。町はさして大きくはないが、貝の缶詰《かんづめ》工場と、貝殻《かいがら》を焼いて石灰を作る工場と、冬から春にかけて無数にできる海苔干し場と、そして、魚釣りに来る客のための釣舟屋と、ごったくやといわれる小料理屋の多いのが、他の町とは違った性格をみせていた。町は孤立していた。北は田畑、東は海...
更新日: 2025/03/26
65c8aadc88adさんの感想

雙之川喜1941  ゆっくりと のんびりと 読んで 感じて 欲しい。為になる ような 話ではなく 猥雑な 驚きの 連続で 筋立て 第一の 読み手 でも 読破 できると 愚考する。数十年後 再訪しても なにも 記憶が ない 地付きの みなさん ばかりで また たまげる。しかし 読み手に 力を あたえる 不思議なる 魅力を 持つ。

更新日: 2023/06/28
ba5194e78df6さんの感想

なかなか展開が、複雑で、登場人物、1人一人の人生を感じる

更新日: 2019/08/26
6ed1fc493468さんの感想

いくら昔の事とはいえ、たかだか30年前関わった人を、町の誰一人として覚えていないとは不思議である ただ、一番ショッキングでまさか真実ではあるまいと思って読んだ「白い人たち」の石灰工場は実在し、当時そこで働く人達についてもノンフィクションだったようだ。町民の男女関係のだらしなさ、非常識さもきっと本当にあったのだろう。今ではTDLができ、街路樹に南国の椰子の木が並び小洒落た町とすましているが、こんな歴史があったことなど、今この町に住む住人は知る由もない。