「探偵小説の「謎」」の感想
探偵小説の「謎」
たんていしょうせつのなぞ
初出:1 奇矯な着想「オール読物」文藝春秋、1954(昭和29)年10月号

江戸川乱歩

分量:約302
書き出し:序——この本のなりたち社会思想研究会出版部のすすめによって、私の随筆の中から、探偵小説のトリックを解説したものを集めてみた。トリックについては、私は別に「類別トリック集成」(早川書房版『続幻影城』に収む)というものを書いているが、これは探偵小説に慣れた人々のための項目書きのようなもので、一般の読み物としては不適当なので、本書にはその目次のみを参考として巻末に加え、内容全部はのせなかった。のちに、そ...
更新日: 2019/10/24
19双之川喜41さんの感想

 一冊読めば100冊分などと言う本があるけど  この本はその類のものである。 探偵小説でも書いてみようと言う 人は これを読めば 自分の立ち位置が よくわかると思われる。 乱歩は 古今東西の類書を読破しているので 谷崎潤一郎の「途上」などにも触れている。 悪用禁止の 書である ともいえようと思った。