主人公に恋する変態癖のある美しい人妻、事件は一転、二転、三転していく。しかし出した結論も…真実は闇の中。楽しめる作品でゴールデンウィークに読むのに最適。
恐らく、乱歩ファンの方々が、この作品を読まれたならば、乱歩作品の一つの集大成と取られる方と、乱歩作品を寄せ集めた平凡な作品と取られる方とに分かれるかもしれない。個人的には、乱歩作品にそれ程多く触れていないので、結構面白く読めました。乱歩先生の奇怪かつ猟奇的な要素は、少ないですが、犯人像を推理しながら読み進めると、冒頭からの描写が腑に落ちることと思います。