「五階の窓」の感想
五階の窓
ごかいのまど

01 合作の一(発端)

01 がっさくのいち(ほったん)初出:「新青年」博文館、1926(大正15)年5月

江戸川乱歩

分量:約29
書き出し:一「社長、又|脅迫状《きょうはくじょう》です」ドアが開《あ》いて、庶務《しょむ》の北川《きたがわ》が入って来た。株式会社|西村《にしむら》電気商会主の西村|陽吉《ようきち》は、灰皿の上に葉巻を置いて、クルリと廻転|椅子《いす》を廻《まわ》し笑顔《わらいがお》を向けた。「又かい。根気《こん》のいいものだね」彼はものうげに、北川のさし出す書状を受取ると、チエッと舌打ちをしながら、開封した。「慣《な》れ...
更新日: 2019/10/24
19双之川喜41さんの感想

 探偵小説が隆盛であった当時の 時代背景を彷彿とさせる。 現在では 6人の探偵小説家を集めるのは なかなか骨だと思われる。 第一走者の乱歩は  残りの走者に 気配りをしている様にも見え  面白いように感じた。