「殺人迷路」の感想
殺人迷路
さつじんめいろ

05 (連作探偵小説第五回)

05 (れんさくたんていしょうせつだいごかい)初出:「探偵クラブ」1932(昭和7)年10月

江戸川乱歩

分量:約22
書き出し:インパーフェクト・クライム「で犯行の手掛《てがかり》は?被害者の身許《みもと》が分らないとすると、せめて、犯人の手口を示す、一寸《ちょっと》した証拠でも残ってはいなかったかしら」正岡《まさおか》警部が鎌倉《かまくら》署長の顔色を読むようにして尋ねた。というのは署長の困惑した表情の奥に、何だか妙なものが、一縷《いちる》の希望みたいなものが感じられたからである。「アア、その方の証拠なら、少しばかり蒐集...
更新日: 2022/03/07
ハルチロさんの感想

『連作』であることを念頭において読み進めないと、終章を読んでいるように感じます。実際は序章なので、この先の展開が大変気になる作品です。