「雨の山吹」の感想
雨の山吹
あめのやまぶき
初出:「講談倶楽部」大日本雄辯會講談社、1952(昭和27)年9月号

山本周五郎

分量:約43
書き出し:一母の病間をみまってから兄の部屋へゆくと、兄も寝床の上で医者と話していた。医者はすぐに帰り、兄は横になった。「どうなさいました」「ちょっと胃のぐあいが悪いんだ」兵庫は眉をしかめた、「——四五日よく眠れなかったところへ、いやな事が起こって、ゆうべちょっと酒をすごしたのがいけなかったらしい、明け方に血のようなものを吐いた」もとから痩《や》せていたほうだが、そう云われて見ると頬がこけ、眼がくぼんで、血色...
更新日: 2023/05/31
fe93e141a4c6さんの感想

切ないはなしです。 立派な正論を通すより、人の痛みに寄り添う結末にホッとしました。

更新日: 2022/08/27
鍋焼きうどんさんの感想

相手の立場に我が身をおいて考えることの大切さ。とりわけ不幸な身の上を持った相手に成り変わるとき、相手の気持ちが初めて分かる。思いやりとはそういうもの。

更新日: 2022/03/20
さんの感想

何か理由があり人知れず別の場所で生活し始めるという設定の物語が好きです。 過去にどんなことがあっても生きていかなければならない ジワジワと感動しました