「お美津簪」の感想
お美津簪
おみつかんざし
初出:「キング増刊号」大日本雄辯會講談社、1937(昭和12)年8月

山本周五郎

分量:約35
書き出し:一「音をさせちゃ駄目、そおっと来るのよ」「——大丈夫です」「そら!駄目じゃないの」正吉の重みで梯子段《はしごだん》が軋《きし》むと、お美津《みつ》は悪戯《いたずら》らしく上眼で睨《にら》んだ。——十六の乙女の眸子《ひとみ》は、そのとき妖《あや》しい光を帯びていた。土蔵の二階は暗かった、番札を貼《は》った長持《ながもち》や唐櫃《からびつ》や、小道具を入れる用箪笥《ようだんす》などが、南の片明りを受け...
更新日: 2022/09/23
アグリカルチャーさんの感想

悪行の中の善、堕ちることのなんとたやすいことか。

更新日: 2021/09/24
735cdb594454さんの感想

凄絶ですけど、堕落したのを女のせいにする男ってどうなんですかね

更新日: 2021/09/13
阿波のケンさん36さんの感想

やさぐれ男が真人間になろうと決意するが…。短編だが泣ける物語。