身分や生き方にかかわらず誰もがひたむきに生きている、その美しさ、哀しみが伝わってくる そして人の気持ちの奥底にある やさしさといたわりに胸打たれる作品 主人公のような優しさを持つ人は果たして存在するのだろうか? 強く、かつ慈しみを持って支えてくれる相手も… だがもしかしたらどこかにいるのかもしれない─ そう思えるだけで雨あがり後のお日さまを見るようなすがすがしい心持ちになれる この作品を読了した時のように
とても好きな作品です。 藤田まこと、中村玉緒 主演の「夫婦旅日記/さらば浪人」の第1話(全25話)、黒澤 映画も勿論 観賞しております。 脚本に多少の違いますが、どちらも味があるので、機会がありましたら、見比べてみるのも また楽しいです。
本は初めて読みました。雨あがる 大好きな映画で何度も何度も見ていまLす(笑)
最近おかしな天候で、猛暑かと思えば長雨になります。 ですが、この作品を読み終えて晴れ晴れとした気持ちになりました。
最後に気持ちの良い涙がでる ありがとう
ただただ、素晴らしい。この読後の爽やかさは、最終シーンの峠からの眺望の広やかさに似ているかもしれない。 二十年も前に映画「雨あがる」を見て以来その世界にずっと魅了されていたが、たまたまこの青空文庫で原作を見つけて初めて読み、映画のシーンを思い出しながらもさらに一段と素晴らしい文章世界に引き込まれた。特に伊兵衛とおたよの細やかな夫婦の機微は、映像を伴わなくとも行間から匂い立ってくる。可笑しみすら感じさせつつ、前向きで凛とし、慎ましく優しく、健気で強く、そして明るい。 どんな境遇にあっても尊厳と希望を保ちつつ、お互いを認め思いやりながら生きていく。そういう人としての本来の生き方の素晴らしさを思い起こさせてくれる名作であると思う。
しみるわ~。癒やされますわ~。
黒澤明監督の同名映画をだいぶ前に見て、いい作品だと思っていた。やはり文字で読むと、周五郎氏の市井の人々へのあたたかな眼差しが良く分かり、胸が熱くなった。