山本周五郎
妻が夫以外の男を本気で愛した時、夫にも不倫相手にも申し訳なく思い、不倫相手の子供も宿してしまっていたので、結局自殺を選択した。妻自身は何も語っていないけど、女の業に抗することができなかったのだ。山本周五郎の作品は自己犠牲の美談が多いけど、これはちょっと違う。男も女もはからずも醜態を演じてしまった。