「恋の伝七郎」の感想
恋の伝七郎
こいのでんしちろう
初出:「講談雑誌」博文館、1946(昭和21)年10月号

山本周五郎

分量:約75
書き出し:歌舞伎役者もはだしの美男「みんなどうした、そんな隅の方へ引込んでしまってどうしようというんだ」村松銀之丞は竹刀に素振りをくれながら、端麗な顔でぐるっとまわりを見まわした、「道場は剣術の稽古をする所で居眠りをする場所じゃあない、さあおれが揉《も》んでやるから出て来い、そこにいる松井、おまえ出ろ」「いや、いや拙者はちょっと頭が痛いもんで」松井某は片手で額を押えながら慌てて後へ退った。「じゃあ野本おまえ...
更新日: 2022/08/28
鍋焼きうどんさんの感想

赤西蠣太のような相貌を伝七郎に重ねて読んだ。力の弱い純朴な醜男が力のまさった腹黒いイケメンと勝負して嫁をゲットするちょくちょくあるパターン。