この時代だから成立するストーリーだと思う。 今は女性の地位も権利もしっかりしているし、医療も進んでいるから、こんなにも可哀想な結末にならない。
30分で読める短い物語の中に、各登場人物の個性がはっきり読み取れる山本周五郎ならではの短編小説。 同じ「好き」でも忠太の邪恋と泰二の心からの愛情の対比がよかった。 俺を殺してくれという忠太も根っからの悪人ではなかったのだ。 最後泰二の漏らすひと言に本当の愛を感じさせるものがあってぐっときた。 なぜか他の人の評価が低いようだが十分星5つに値する。
山本周五郎にしては感心しないな
感動はしないなあ
虚しく、心寂しく、辛い結末
忠太は最後にどうなったのだろう?一瞬、半月が薄雲に覆われたとあるので半殺しにされたのだろうか?