「城中の霜」の感想
城中の霜
じょうちゅうのしも
初出:「現代」1940(昭和15)年4月号

山本周五郎

分量:約34
書き出し:一安政六年十月七日の朝、掃部頭《かもんのかみ》井伊|直弼《なおすけ》は例になく早く登城をして、八時には既に御用部屋へ出ていた。今年になって初めての寒い朝であった。大老の席は老中部屋の上座にあり太鼓張りの障子で囲ってあるし、御間|焙《あぶ》りという大きな火鉢のほかに、側近く火桶《ひおけ》を引寄せてあるが、冴《さ》えかえった朝の寒気は部屋全体にしみ徹って、手指、足の爪先など痛いように凍えを感じた。然し...
更新日: 2022/11/21
ba5194e78df6さんの感想

読んで清々しい

更新日: 2022/10/04
阿波のケンさんさんの感想

福井藩の橋本左内が安政の大獄でお沙汰が遠島から変わり打首となった。その死に際しての態度にまつわる話。涙を誘う。