山本周五郎
結局、久之進の粗忽は意図的なものだったということ? 正真正銘粗忽な主君に合わせて粗忽者を演じて寵愛を得て主君をうまく転がして。じゃじゃ馬娘の天狗の鼻も折ってやったぞ~。 なんか、あざとい。小賢しい。 出だしはとても面白かったのに。
おかしくて、しみじみとして、山本周五郎らしいいい作品でした。
怪我の功名だけではない。侍の真っ直ぐな人柄が胸を打つ。