「ちくしょう谷」の感想
ちくしょう谷
ちくしょうだに
初出:「別冊文藝春秋」1959(昭和34)年4月

山本周五郎

分量:約180
書き出し:一朝田|隼人《はやと》が江戸から帰るとすぐに、小池|帯刀《たてわき》が訪ねて来た。「こんどの事はまことに気の毒だ」と帯刀は挨拶のあとで云った、「しかし織部どのと西沢とのはたしあいは、斎藤又兵衛の立会いでおこなわれ、正当なものと認められたし、西沢は三年間の木戸詰に仰せつけられて山へいった、事ははっきり始末がついたのだから、どうか騒ぎを起こすようなことはしないでくれ」隼人は伏し眼のまま黙っていた。「丹...
更新日: 2023/08/26
ba5194e78df6さんの感想

奥の深い展開、こんなに真面目な侍が、どんどん読み進んでしまった。

更新日: 2021/07/13
9ae6e0b8b5a1さんの感想

現代(いま)の人には通じないかも ちょっと古臭い小生には全てではないが心刺さる場面があり涙するとこもあった 岡村が読者の代弁者と思わせる感じがいい

更新日: 2020/11/30
f4eb2ac81911さんの感想

うーん、正直いってよくわからなかった。 神か仏の物語、みたいな感じで。 時は江戸時代なので身内が殺されたら仇討ちはごく自然な行為のはず。 しかもまだ主人公は嫁ももらわぬ若い身体。 なのに自分から地獄のようなところにやって来て、兄の仇から殺されそうになっても見逃し、若い女の裸体を目の前にしても目をそらす。 なぜそこまで人間ができているのか? 兄の手紙にあったその心に沿おうとしている? 兄が仏様みたいな人だったから自分もそうなりたいと? そして結局仇を助けて許し、自分は一生このちくしょう谷で暮らそうと? まだ小さな兄の子は、そして自分に思いを寄せる兄嫁はどうする。 剣術指導も出世も捨てて世捨て人みたいになるのか。 うーん、やっぱり神様仏様のお話としか思えない。

更新日: 2019/08/26
6ed1fc493468さんの感想

う〜ん 隼人、理解不能 「青べか物語」でも感じたがエグい性描写には驚かされる。