「屏風はたたまれた」の感想
屏風はたたまれた
びょうぶはたたまれた
初出:「文藝春秋」文藝春秋新社、1957(昭和32)年10月

山本周五郎

分量:約31
書き出し:一吉村弥十郎はその手紙を三度もらって、三度とも読むとすぐに捨てた。ちょうど北島との縁談がまとまったところなので、誰かのいたずらだろうと思ったからである。差出人の名はただ「ゆき」とだけで、内容はいつもきまっていた。——自分はさる家の乳母《うば》であるが、自分のそだてた嬢さまがあなたをみそめ、おもいこがれるあまり病気のようになった。そばにいて見るに見かね、思いきってこういうぶしつけな手紙をさしあげる。...
更新日: 2022/10/22
鍋焼きうどんさんの感想

サラブレッドが種牡馬の大役を果たして藩を救った。忘れてしまえるはずもない。

更新日: 2021/03/03
f4eb2ac81911さんの感想

ほほう、妙な話だと思って読んでいたら突然事情が変わってしまって驚いた。 これではまるで溝口健二の雨月物語みたいじゃないか。 ホラーか?狐の仕業か? でも残りのページがあといくらもないんだけど。 どう始末をつけるのかと思ったら、なーるほどそういうことか。 江戸時代の大名周辺だから有り得るな。 長編は長編なりに短編は短編なりにきっちり納得させてくれる山本周五郎に脱帽だ。

更新日: 2020/08/22
19双之川喜41さんの感想

 逢瀬を 重ねるうちに 恋慕の情に とらわれるように なってしまうけど 女は 突然去り 確かに 訪れた茶屋さえ 見当たらず 男と 共に 読み手は 何が起きたのか わからないまま 話しが終わってしまう。前半の伏線に 手掛かりが あるかもしれないけど 延々と 考え込むところは 嫌いではないと 思った。 

更新日: 2020/05/31
8252ea0a6e6dさんの感想

屏風はたたまれた。なるほど