山本周五郎
まず養子に来た甥の養父の人間を見抜く眼力と機転。 次にこの国家老のひと癖ふた癖ありながら垣間見せる人間性。 そして妻となるべき芸妓の驚くべき機転と切り返し。 その三者の会話が歯切れ良く読んでいて実に楽しい。 山本周五郎の人間味にあふれた短編。
これぞ周五郎!
養子にもらった自慢の甥が嫁をもらいたいというがそれは芸子、国家老の義父は許すはずもない。然しその芸子の素直な心情に触れ結婚を許す。そして義父の嫁も元芸子だったというおまけ付きの話。