「明暗嫁問答」の感想
明暗嫁問答
めいあんよめもんどう
初出:「講談雑誌」博文館 、1946(昭和21)年9月号

山本周五郎

分量:約53
書き出し:養子備後のくに福山藩、阿部伊予守十万石の国家老に高滝勘太夫という老人がいた。食禄《しょくろく》は千石、年はその時五十歳で、六年ほどまえに妻に先立たれて以来、屋敷には女の召使をひとりも置かず、男ばかりの殺風景な暮しをしている。不幸なことに実子がなく、江戸詰めで勘定奉行を勤めている弟の高滝源左衛門に、直二郎という二男がある。それを養子分にしてひきとり、近々うち跡目を譲るはこびになっていた。はじめ養子の...
更新日: 2022/10/13
f4eb2ac81911さんの感想

まず養子に来た甥の養父の人間を見抜く眼力と機転。 次にこの国家老のひと癖ふた癖ありながら垣間見せる人間性。 そして妻となるべき芸妓の驚くべき機転と切り返し。 その三者の会話が歯切れ良く読んでいて実に楽しい。 山本周五郎の人間味にあふれた短編。

更新日: 2022/03/23
794598373677さんの感想

これぞ周五郎!

更新日: 2022/03/15
阿波のケンさん36さんの感想

養子にもらった自慢の甥が嫁をもらいたいというがそれは芸子、国家老の義父は許すはずもない。然しその芸子の素直な心情に触れ結婚を許す。そして義父の嫁も元芸子だったというおまけ付きの話。