「雪と泥」の感想
雪と泥
ゆきとどろ
初出:「オール読物」文藝春秋、1954(昭和29)年1月号

山本周五郎

分量:約52
書き出し:一「好い男っていうんじゃあないんだ、うん、おとなしくって気の弱そうな性分が、そのまま顔に出てるって感じさ、まだ若いんだ」「もういいかげんにおよしよ、おまえさん、それは罪だよ」おつねが頸筋《くびすじ》へ白粉《おしろい》をぬりながら云った、「それに世間にゃそうそう鴨《かも》ばかりいるもんじゃないからね、いまにひどいめにあうよ」「黙っててよおつね姐《ねえ》さん」ちよのが舌ったるい口ぶりで云った、「それで...
更新日: 2022/03/17
阿波のケンさん36さんの感想

作者の作品は清々しいハッピイエンドが多いがこれは違った。ボンボン侍と純情そうに見えるが金を巻上げようとする女郎のお話。