「蘭」の感想
らん
初出:「家の光」1948(昭和23)年8月号

山本周五郎

分量:約26
書き出し:一秋の日はすでに落ちていた。机にむかって筆を持ったまま、もの思いにふけっていた平三郎は、明り障子の蒼茫《そうぼう》と暗くなっていくのに気づいて、筆をおきながら、しずかに立って窓を明けた。北に面した庭には女《め》ダケの荒れたやぶとまだ若木のスギ林がひろがっている。その樹下のもやのたちこめたような暗がりから、障子の明く音におどろいたのだろう、一羽のウズラが荒ら荒らしい羽音をたてて飛びたった。すると樹下...
更新日: 2024/11/11
fe93e141a4c6さんの感想

藩の未来のため、友情のため・・という美しい理由を並べても、苦しさから逃げるエゴのように思える。また、松子の気持ちに言及する場面はなく、女の地位の低さに憤りすら感じる。

更新日: 2023/01/30
ba5194e78df6さんの感想

友情とは生きる力、感じる

更新日: 2023/01/19
f0dee5e14b0fさんの感想

侍という生き方がある。

更新日: 2022/09/20
f4eb2ac81911さんの感想

武士道、潔さ、美しさみたいなものは同じ日本人として感じ取れる。 しかしながら江戸時代と令和の現代人では人間が変質しすぎていてとても真似できるものではない。 いかに大切な友人とはいえ、愛する人を譲ってしまう心。 いかに大切な友人とはいえ、その代わりに決闘をして自害してしまう心。 令和で21世紀の汚れた日本人はこう思う。 女を譲ることが正しいのか?その結果代わりに果し合いをしてさっさと死んじまうことが正しいのか、それが美しいのか?と。 ジャイアンみたいなバカ息子と戦って死ぬくらいならなぜ上司に訴えない、絶対権力者の江戸の殿様になぜ手紙を書かない。 頭を使えよ、と。 これを読んでストンと全て腑に落ちるのは昭和の時代までかな。 私は65歳だけどもう昭和の心は持ってないと感じる。

更新日: 2022/09/19
4b44eabf83e6さんの感想

 67歳男性。小説を読んで目が潤んだのは何年ぶりか。男なら理解できるというよりも感じてしまう。ラストは五感の全てに突き刺さり、心地好い。

更新日: 2022/09/02
a928a08c76e8さんの感想

とてもいいお話でありました。周五郎作品が大好きです。江戸時代は、日本の一番いい時かなぁ。。