「日本婦道記」の感想
日本婦道記
にほんふどうき

忍緒

しのびのお初出:「婦人倶楽部」大日本雄辯會講談社、1943(昭和18)年2月

山本周五郎

分量:約25
書き出し:一はたはたと舞いよって来たちいさな蛾《が》が、しばらく燭台《しょくだい》のまわりで飛び迷っていたと思うと、眼にみえぬ手ではたかれでもしたようにふいと硯海《けんかい》に湛えた墨の上へおち、白い粉をちらしながらむざんにくるくると身もだえをした。松子は筆をとめてそれを見た、ふだんは部屋にひとついても身ぶるいのするほど嫌いな虫だったけれど、そのときはどうしてかいたましく哀れに思え、つと書き反古《ほご》の紙...
更新日: 2023/11/30
cbeb8d424306さんの感想

自分の生命を投げ出してでも守り通す覚悟が美しい。今の時代にそんなの有りますかね?心から心酔できる人物がいたら教えてもらいぐらいです。強いて言えば女房ぐらいなものかも。

更新日: 2020/01/29
69c9240eacbcさんの感想

よく知ってる話しだったけど、松子の心情がいじらしい。