「日本婦道記」の感想
日本婦道記
にほんふどうき

尾花川

おばながわ初出:「婦人倶楽部」大日本雄辯會講談社、1944(昭和19)年4月

山本周五郎

分量:約24
書き出し:一「そういう高価なものは困りますよ、そちらの鮒《ふな》を貰っておきましょう」書庫へ本を取りにいった戻りにふとそういう妻の声をきいて、太宰《だざい》は廊下の端にたちどまった。相手はいつも舟で小魚を売りに来る弥五《やご》という老漁夫らしい、「そんなことを仰《おっ》しゃらないで買って下さいまし、こちらの旦那さまにあがって頂こうと思って、ほかの家の前を素通りして持って来たんですから」諄々《くどくど》とそう...
更新日: 2019/05/28
6ed1fc493468さんの感想

これほどできた奥様を持つと、ご亭主はさぞかし居心地が悪いだろう。と思ったが、その女房殿の話を率直に聴き、反省し奮起する主人は、女房殿から又尊敬される。我が亭主なら、俺が働いた金だとキレられる。だから又馬鹿にされる。