「赤ひげ診療譚」の感想
赤ひげ診療譚
あかひげしんりょうたん

01 狂女の話

01 きょうじょのはなし初出:「オール読物」1958(昭和33)年3月

山本周五郎

分量:約53
書き出し:一その門の前に来たとき、保本登《やすもとのぼる》はしばらく立停って、番小屋のほうをぼんやりと眺めていた。宿酔《ふつかよい》で胸がむかむかし、頭がひどく重かった。「ここだな」と彼は口の中でつぶやいた、「小石川|養生所《ようじょうしょ》か」だが頭の中ではちぐさのことを考えていた。彼の眼は門番小屋を眺めながら、同時にちぐさのおもかげを追っていたのだ。背丈の高い、ゆったりしたからだつきや、全身のやわらかい...
更新日: 2023/05/26
ba5194e78df6さんの感想

なかなか面白かった。次が楽しみな、展開

更新日: 2019/11/02
19双之川喜41さんの感想

 長崎で 医学の 修業をしてきた男は  無料の 施療院で 働く気などは  もともと なかったのである。 ところが  ある事件から  赤ひげに心酔し  働くことになってしまった。 読み手の 三船(主演)の 印象は  強烈なので 想像力が遮られることはあるけど  文章の力 は 大きな ものであると感じてしまった。