「『雪華図説』の研究後日譚」の感想
『雪華図説』の研究後日譚
『せっかずせつ』のけんきゅうごじつたん
初出:「画説 第四十二号」東京美術研究所、1940(昭和15)年6月1日

中谷宇吉郎

分量:約18
書き出し:前掲の『雪華図説』の研究というのは、ほんの思いつきのようなつもりで『画説』に書いたのであるが、脇本楽之軒氏が大変興味をもたれて、この後日譚を書く材料を集めるのに色々世話をして下さった。ことの起りは、脇本さんがかねて藤懸静也教授に会われた際、同教授が『雪華図説』の著者土井利位の家老であった鷹見泉石の裔《すえ》と姻戚の間に在ることをきかれていたのに始まった。そして泉石の遺した書籍、手稿、遺品などが、只...
更新日: 2019/10/09
19双之川喜41さんの感想

 土井の家老の 泉石は 渡辺崋山に 蘭学を教えたという。 泉石は 政治家として 政界の遊泳術にもたけていた。 驚くことに ヘンドリックという 洋名まで もっていた。 『図説』の完成に この家老の存在は 無視できなかったと思われる。