「鼠の湯治」の感想
鼠の湯治
ねずみのとうじ
初出:「思想 第一九五号」岩波書店、1938(昭和13)年8月1日

中谷宇吉郎

分量:約10
書き出し:この話は、北大のY教授の研究室でなされた、鼠に湯治をさせる話である。ちょっと聞くと、少し唐突な話のようであるが、温泉が外傷の治癒に効くという昔からの信条を科学的に調査するために、鼠に傷をつけて、それを温泉に浸して、果してどれ位治癒に貢献するかということを調べたのだから、別に妙な話ではない。事の起りは、外傷の自然治癒について、量的の研究はあまりないので、それを研究してみようというのであったそうである...
更新日: 2019/10/09
19双之川喜41さんの感想

 鼠と一緒に温泉に浸かりたい 人は 滅多ないだろうということで 鼠を温泉治療に 連れて行くについては 貸別荘を借り切って 餌をやったり入浴させたり 記録をとったり 研究に専念したと言う。 ネズミの個体の自己治癒力というのが さまざまだったので  定量 測定統計に  示唆的な 結果が 読み取れないということで たぶん医学の分野から 物理の分野の 大御所に 相談が入ったと思われる。 すでに当時から  学際的な研究が行われた ということにつき 驚嘆する。