丘浅次郎
明治44年頃、優生学が人類に貢献すると、積極的に主張され、それが障害者の人権を損なう、などの危惧さえ無かった時代。現在でも、かつて刷り込まれた優生学を善しとして、精神病者や障害者の出産を非難したがる連中が生き残っているし、新たな信者も生まれている。人文科学の重大性、復権が必要な所以である。