雙喜 左千夫は 日光の 裏見の滝で 若い 外国人の 御婦人たちを 見かける。靴の上に 草履を つけ 橋の上や 岩の上で 絵を 写していた。このような 深山で みやびたる わざに こころを こらす 少女たちの 心の 内を 思うに いと なつかしく 感じた。それまでは 煩わしき 人たちと 思って いたけど その 振るまいに あい まみえ 彼女達を 見直したという。 ひるがえって 今日では 過剰な 海外人を あまり 良くは 思えない 邦人は やや ふえた らしいけど ひとからげの 即断は 近隣国の 行状の 影響 かもしれないと 感じた。