雙之川喜1941 ある 家庭犬が 数奇な 運命を たどり 終わり ころには 荒れ野の 犬達の 親分に 成り 群れを 率いる という ある意味 ワンコの 出世 物語 である。愛犬家から 見ると そうとう 無理筋で 強引な 筋立て なので なんだかなあと 思う人は いると 思われる。しかし 構想の 壮大さは 群を 抜いていると 思われる。
家庭で 飼われていて 幸せな暮らしを 送っていた 犬が 数々の試練を 乗り越えて 荒野の 狼の群れを 率いるに 至るまでの 物語である。出逢った 他の犬に 仲良くなる為に ことさら 戯れ合うなど 鋭い観察を 素にした描写が 才能を滲ます。ただ 動物虐待の場面設定が つらくなる読み手は 多いかも知れない。間違いなく 優れた 一級品と 想った。巻末に 著者ジャックの 略歴あり。