「荒野の呼び声」の感想
荒野の呼び声
こうやのよびごえ

01 荒野の呼び声

01 こうやのよびごえ

山本政喜

分量:約240
書き出し:一原始の中へ「年経る放浪の念《おも》いは昂まり習慣の鉄鎖を憤る、その冬の眠りから再び野性の旋律が眼ざめる。」バック〔犬の名〕は新聞は読まなかつた、もし読んでいたら、彼のみでなく、ピュージェット・サウンド〔ワシントン州の北端にある湾〕からサン・ディエゴ〔キャリフォールニヤの南端メキシコに近い都市〕までの間にいる筋肉が強くて長い暖かい毛の犬全体に災難がさしせまつていることを知つたことであろう。人間共が...
更新日: 2025/05/11
65c8aadc88adさんの感想

雙之川喜1941 ある 家庭犬が 数奇な 運命を たどり 終わり ころには 荒れ野の 犬達の 親分に 成り 群れを 率いる という  ある意味 ワンコの 出世 物語 である。愛犬家から 見ると そうとう 無理筋で 強引な 筋立て なので なんだかなあと 思う人は いると 思われる。しかし 構想の 壮大さは 群を 抜いていると 思われる。

更新日: 2020/11/24
19双之川喜41さんの感想

 家庭で 飼われていて 幸せな暮らしを 送っていた 犬が 数々の試練を 乗り越えて 荒野の 狼の群れを 率いるに 至るまでの 物語である。出逢った 他の犬に 仲良くなる為に ことさら 戯れ合うなど 鋭い観察を 素にした描写が 才能を滲ます。ただ 動物虐待の場面設定が つらくなる読み手は 多いかも知れない。間違いなく 優れた 一級品と 想った。巻末に 著者ジャックの 略歴あり。