小宮豊隆
漱石の木曜会は 十年続いたという。 花見会に 三重吉が 手拭いを配ったり 先生の引越し手伝いで 纏まって きたという。 酒が弱い漱石は 正座して根気よく 皆の話に聞きいっていた。 心から 人を愛する人物であった。