02 遺書
太宰治
あの世で幸せになるために、この世を去るのか。確かに、この世では彼らの求める愛は叶わないのだろう。道理として。しかし、だからと言って生を絶ってしまったら、その先は無であるのに。ぼんやりした夢を絶対的に信じることは、あまりにも浅はかな気がして、落ち着かない。
興味深かった。坂口安吾の太宰情死考も合わせて読みたい。