小山清
とても読みやすかった。キレイな簡潔な文の流れは太宰治の門下だけあってなんとなく似ている気がした。 欲を言えばもう少し話を進めて欲しかった。まあ私の感傷だけれど 。 私はこういう作風は好き。清涼剤のようはものだ。
子連れの後家が 入院した炭鉱夫の 付き添い婦になると言う話であるけど 地の文がどうしても説明的になってしまっているのは 何とも惜しまれる。 陰毛を剃る看護婦の 描写にしても 今一つ何かが足りないような気がしてしまうのである。