永井荷風
女癖が 悪いため 女房から 愛想を 尽かされ 下宿生活を 送っている 男が 偶然 近くの 銭湯で 長い間 離れていた 実娘に 行き会い 燗を付ける 手際がよいのに 驚いたりする。心理描写は 巧であるけど 敢えて 読むほどの 作品とは 思えなかった。まあ 人によるとは 思うけれど。
大正末頃の風俗が手に取る様に感じられた。入れ込んだ妾には追い出され、ひょんな事から再会した放ったらかしにしていた娘には大事にされ不思議だと言っているが事情が違い過ぎ比べれられるものではないと感じる。