「指導物語」の感想
指導物語
しどうものがたり

或る国鉄機関士の述懐

あるこくてつきかんしのじゅっかい初出:「中央公論」1940(昭和15)年7月号

上田広

分量:約46
書き出し:鉄道|聯隊《れんたい》の兵隊さんを指導することになった。私には本当に久し振りであった。なんでも運転係の助役さんの話では、今度は特別よい機関士ばかりを指導者に選んだと云うことだが、私にしても大変嬉しいわけである。私もこれで三十年近くも機関士をやっているのだから、例えばその兵隊さんがずぶの素人《しろうと》でも、大した頭の持ち主でなくとも、立派に一人前にしてやらなければならない。僅《わず》か三ヶ月やそこ...
更新日: 2020/09/03
19双之川喜41さんの感想

 死地に赴く兵士を 俄(にわか)仕立ての機関士に 育て上げるのが 使命である。 雰囲気を 並び立てるような文章ではないけど 献身的な教え方は 胸に迫るものがある。 この懸命さは 受験生むきかも知れないと感じた。