「立春開門」の感想
立春開門
りっしゅんかいもん
河井寛次郎
分量:約8分
書き出し:
子供達は二月は冷凍された。それも炬燵にあたったままで冷凍された。町は冷蔵庫で雪、雪、雪。軒先からは真白に凍て付いた、鉄管の氷簾《つらら》がさがっていた。水分を取られた空気はかちかちに乾いて、二月の扉は厚くて重かった。三月の声が叩いてくれない限り、これは開かなかった。然しそこにはたった一つの色として、咲いたままで凍らせられた、あの真夏の花氷のような炬燵があった。これは暖房の人工春とちがって、嘗つては...
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更新日: 2020/12/16
19双之川喜41さんの感想
餅ときな粉は鼻と口とをつなぎあわせた。 感性の 鋭い 独特の表現に 驚嘆する。 雪国の 春は 多くを解放するような想いに ひたされるのであろうと感じた。
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