青年の元気で奮闘する我輩の一日
せいねんのげんきでふんとうするわがはいのいちにち
分量:約6分
書き出し:境遇に応じ規律ある生活を必要とする一日の生活をするにしても何時に起き、何時に食事をなし、何時に訪問者に接し何時から人を訪問するという様に規律正しくしている人もあるが、我輩の様に幕末時代から明治にかけての、非常な場合に於て働かねばならなかった者は、朝の予定と夕の実際とまるで変る様な生活をして来たので、そういう習慣が第二の天性となって、今日でもあまり予定を立てた生活をすることは遣《や》らないのである。...