「妹の死」の感想
妹の死
いもうとのし

中勘助

分量:約23
書き出し:今から十八年前の秋、ひとりであの島ごもりをしてたときに私は九州へかたづいてる妹が重体だという思いがけない知らせをうけとった。私は涙をうかめたけれども島を出ようとはしなかった。そのときそんな気もちでいたのである。ところが妹の容態はその後いくらか見なおして床についたままではあったがつぎの年の夏までもちこたえた。左にかかげる小品はその夏妹が私にあいたがってるということをきいていよいよ望みがなくなった彼女...
更新日: 2019/10/25
19双之川喜41さんの感想

 弱って行く妹を  仔細に観察して  要所要所を 手帳に書き留めた とあるけど そのような状況のもとにおいて  小説家は 一面において 冷酷になれるということが  驚きである。