「奥常念岳の絶巓に立つ記」の感想
奥常念岳の絶巓に立つ記
おくじょうねんだけのぜってんにたつき
初出:「中學世界 第十卷第七號」博文館、1907(明治40)年6月

小島烏水

分量:約16
書き出し:泊まったのは、二《に》の俣《また》の小舎《こや》である。頭の上は大空で、否、大空の中に、粗削《あらけず》りの石の塊《かたまり》が挟まれていて、その塊を土台として、蒲鉾形《かまぼこなり》の蓆《むしろ》小舎が出来ている。立てば頭が支《つか》える、横になっても、足を楽々延ばせない、万里見透しの大虚空《おおぞら》の中で、こんな見すぼらしい小舎を作って、人間はその中に囚われていなければならない、戸外には夜に...
更新日: 2020/08/24
19双之川喜41さんの感想

 案内人の 善作との 赤毛布(ゲット)の争奪戦に 敗れ 凍える夜を 凌ぐ。案内人と はぐれてしまい 必死の思いで 見つけ出す。後から来る利用者のために 利用した室(むろ)を 元通りにする習慣は その頃からあったようだ。登山が趣味でなくても 楽しめると感じた。