「冬の法隆寺詣で」の感想
冬の法隆寺詣で
ふゆのほうりゅうじもうで
初出:「読売新聞」1958(昭和33)年1月1日

正宗白鳥

分量:約6
書き出し:十二月中旬、私は法隆寺詣でをした。私は青年のころから今日までに幾度この寺へ行ったことか。さして意味のある事ではないので、ただ何かのはずみで身に着いた習慣を追っているようなものである。半世紀あまりも前に、Y新聞の美術面担任記者となった時、それでは奈良の寺院や仏像ぐらいは、一通り見て置かねばなるまいと思い立って、上野の博物館員の紹介状をもらって出掛けた。法隆寺では、夢殿の観音の修理をしていた。私はいわ...
更新日: 2021/08/02
75a4e11906b4さんの感想

ワイ、仏教とか仏像はよー分からんけど実際みたら結構良かったで。 大好きなお肉も食べたで。昔みたいにぎょーさん食べられんけどな。 と云う話。 ここのような文体が高級(?)だったのか。 人生どころか今日の自分に何も影響を与えない分。

更新日: 2018/11/10
ecedc6dcdf58さんの感想

作者による法隆寺詣でについて書かれたエッセイ。仏教に関する知識が浅薄であると謙遜しているものの、作者の仏教美術に関する価値観は、深い仏教観に根差しているのではないかといぶかしんでしまうほど、納得させられるものがある。とりわけ金堂の壁画、百済観音に対する見方には感心してしまう。短いが、仏教観や美術への興味を刺激させられる好エッセイ。