小山清
終始穏やかな顔で読んでいられる。そしてこれを読んだ後に井伏先生の作品を読むと、また印象が何か少し変化するのかもしれない。 井伏鱒二と言う人と彼に寄せた思いを語るだけの短い文章ですが、私はなんだか、これを読むと少し胸が暖かくなるのです。とても優しい気持ちで読んでいられる、ある形の「愛」を感じます。