雙之川喜1941 雑煮の 餅の 焼き加減は なかなか 難しい。正月の 男衆の 仕事として 火鉢の 前に 陣取って 餅の 総数は 何枚かを 確かめながら 焼き上げる。膨れた 餅が 隣の 餅に 引っ付く などは 数が 合わなくなるので 下手の そしりを 受ける。炭火の ガスに 当てられて 頭が くらくらと したりするのも 記憶に 残っている。いまどきの 電子レンジで 焼くのは もっと 難しい。餅が 回転板の 上で 寝そべって しまうので 始末に 困る。
なんとなくお餅が食べたくなった
どう見ても新婚ホヤホヤの若夫婦だ。 新年を迎えた朝、二人だけでお雑煮の支度をしている。 新妻は台所で具と汁の準備をしており、亭主は火鉢で餅を焼きながら仲睦まじく、顔を出したり引っ込めたりしながら楽しそうに会話をしている。 暮れに出した年賀状には、新年は旅行に出掛けているので不在にしていますと書いておいたので、年賀に来る客もないし、女中は郷里に帰したので、つまり、この家には新婚夫婦が二人だけ、なにやらこの辺から「触れなば落ちん」の妖しい空気が漂っている。 亭主は餅を焼きながら、結婚前に彼女の家に行った時のことを話している。 「あのとき食べた餅が半焼けだったので往生したよ」と言う。 すると新妻は、 「だって私、あの時まで、お料理なんてしたことなかったですもの。お母さまが、どうしてもお前が作れって言うのよ、よわっちゃったわ。ずいぶん呆れたでしょ?」 「そんなことないさ、かえって君の真心を感じて嬉しかったよ」 「あんなこと言って、嘘ばっかり」 「嘘なもんか、こっちにおいで。ねっ、ほら」 「いやん、だめ~え、台所でお料理が·····あっあっあああ」 「ねっ、ねっ」 「だめだってばあ。あれええ~!」 続きが読みたい方は、チャンネル登録お願いします。 そんなもの、あるかい。
生焼けの餅が 入った 祝いの雑煮の 手料理披露を 万事を 仕切りたがる 質ではないだろうと 自分の都合よく 解して 一緒になる。若い血汐が 逆流しての よくある 思い込みと 感じた。
ただの新婚夫婦のイチャつきというか惚気というか、微笑まし会話のやりとりだった。何か良い(笑)