「花子」の感想
花子
はなこ
初出:「週刊朝日」1924(大正13)年9月28日

岡本かの子

分量:約2
書き出し:花子には二人の男と二人の女の兄弟があります。花子はそのまんなかに生れました。五つの部屋の真中に花子は眠ります。晴れ晴れとした春の野辺。ひばりが空高く啼きお陽さまの裳裾《もすそ》がゆらゆらとゆれかがやいて居ます。そして咲き乱れた花が一ぱい!人は花子のほか誰れも居ません。おかしいとおもいました。少し淋しくありました。が花子は直ぐそれを忘れました。「摘《つ》み草《くさ》して遊ぼうや」花子の手近につくしん...
更新日: 2024/04/28
19双之川喜41さんの感想

 夢の中では 一郎は 肥えた つくしんぼうに 二郎は つばなに 美代子は れんげ草に 静子は たんぽぽに 変わって いました。花子は 朝 目が覚めると (よんべの夢 あっちへ行け)と かけだしました。顔洗所とか 裳裾(もすそ)とか 難しい 表現が ありますけど 擬人化ならぬ 擬植物化は 上手く いったようです。ほぼ 平易なので 読み聞かせにも 役立ちそうですね。 

更新日: 2022/09/05
阿波のケンさんさんの感想

野の花にも命が宿っているということでしょうか。