「ある日の蓮月尼」の感想
ある日の蓮月尼
あるひのれんげつに

岡本かの子

分量:約31
書き出し:第一景(六畳程の部屋。机一つと米櫃《こめびつ》一つ置いてある。側は土間になって居る。土間には轆轤《ろくろ》台と陶土、出来上った急須《きゅうす》や茶碗も五つ六つ並んでいる。部屋の方にて蓮月尼と無名の青年と対座。)無名の青年——僕はとうとうこの短冊を見付けて来ました。蓮月——(短冊を青年から受け取って読む)——木の間よりほの見し露のうす紅葉おもひこがるゝ始めなるらん——これはいつかわたくしが京のお人に...
更新日: 2025/05/18
65c8aadc88adさんの感想

雙之川喜1941  紛れ 込んだ 青年に 手込めに されそうになり それを 防ぐために 自ら 自傷行為に およぶ。なんだかなあと 思わざるを えない。

更新日: 2024/10/21
30d4bdc04c70さんの感想

岡本太郎さんの母上、作品は初めて読みました。蓮月尼がその生い立ちを青年に語る優しい姿が浮かんできました。後半はドキドキしましたが、うまく仏の道に沿っていきましたので、おみごとと思いました。(Wikiによれば)岡本さん御夫婦は芸術家同士で、お互いの関係に悩まれて、最終的に大乗仏教の教えに救われたようです。出家というとやや世捨人のイメージをもってしまいますが、この蓮月尼の生き方には爽やかな気持ちにさせられました。青年と同じく合掌したくなりました。