岡本かの子
発明家 気取りの 好いたらしい 青年に 肩入れ しているので 衆目の 一致する ところは あれは 若い燕 かもと いうことに なるのは 無理もない。老妓は 年々に 我が 哀しみは 深くして いよよ はなやぐ 我が命かな と心境を 詠む。終期高齢者に ありそうな 心情で もらい泣きの 世界ではあると 感じられた。
老妓の気前の良い若者への対応が常識では測れないな。きっぷの良い姐さんといったところか。