島村抱月
言語はそれを使う者の経験、社会、文化的背景に強く依存し、社会や文化が変化すれば、言語もまた変化せざるを得ない。 美しい日本語などと曖昧な個人的主観をいくら振りかざしたところでなんにもならない。しかし、古い日本語に価値がないというのもまた幼い言いぐさだろう。 現代もこの文章の指摘を免れていない。新しい日本語はもとより必要だが、先人の知恵を借りるのもまた必要だろう。