「風を喜ぶ」の感想
風を喜ぶ
かぜをよろこぶ

前田夕暮

分量:約2
書き出し:すべての植物——日に立ちて葉照りあかるき常緑樹、おほくは灰白色の肌を風に晒す闊葉樹の群落。単子葉類の竹といふ竹、草、草、草。野の草、水辺の草、海の草、山に、谷に、岡に、沼に、川に、田に、溝に、あるひは小路に、田の畔に、畑の畦に、歩道に、往還に、坂に。樹のかげ、建物のかげ、山のかげに青々と茂り、みどりに照り、あるひは黒き葉に光を収斂する有毒草にいたるまで、およそ木といふ木、草といふ草のすべては風を喜...
更新日: 2024/12/31
65c8aadc88adさんの感想

雙喜 木々は 緑を 悦び 様々なる 命を つなぐ。足元の さきざまから 樹頂の 揺らぎ まで。もしも 緑 なかりせば 揺らぐ 風 なかりせば。詩情 あふれると 感じ入った。