「魂の行くへ」の感想
魂の行くへ
たましいのゆくえ
初出:「若越民俗 五卷二號」福井縣民俗學會、1949(昭和24)年12月

柳田国男

分量:約18
書き出し:一盆のお精靈を、山の嶺へ迎へに行くといふ風習が、大野郡下荒井の部落にあるといふ簡單な記事は、私たちにとつてはかなり貴重なものである。越前では今もまだ先祖の魂が、山の高い處に留まつて居て、盆にはそこから子孫の家を訪れて來るといふ信仰が、そちこちの山村に保存せられて居るのではあるまいか。何とかして誘導尋問の形でなしに、諸家の故老の言ふところを聽き集め、それを綜合して見たいものと思ふ。昭和二十年の秋、自...
更新日: 2024/12/31
65c8aadc88adさんの感想

雙喜 山々の 頂きに 安らぎあり という 詩が あるけれど 魂は 山頂辺りに 鎮座 ましますと ここでは 一先ず 思い込むのが 納まりが よいと 感じる。私は 幼い頃には 海外で 過ごしたので 亡き 御霊を 背負う 仕草など 心 慰められる 風習に 慣れるなどは 勿論 一切無かった こともあり 霊魂の 行方について 沈思黙考したりして 想いを 巡らしてみることも 無かった。田の神様が 山々に 登昇って 山の神様と なる等の 伝承には 心が 癒されると感じた。08