「耳たぶの穴の一例」の感想
耳たぶの穴の一例
みみたぶのあなのいちれい
初出:「民間傳承 八卷八號」1942(昭和17)年12月

柳田国男

分量:約1
書き出し:奈良縣吉野郡天川村坪内の寺井といふ家名の一族の人々には、耳たぶに針で突いたほどの穴があるといふ。是は昔ガタロ(川童)と約束して、此家の子孫の者は決して取らぬといふので、其しるしに耳たぶに穴をあけて置くことにしたのだと謂つて居る。川童との約束は他の多くの例のやうに、馬に惡戲して曳かれたといふのでは無く、こゝの言ひ傳へは「水蜘蛛の怪」といふ話の系統に屬する。即ち釣を垂れて居ると蜘蛛が來ては絲をかけるの...
更新日: 2025/04/12
猫のにゃんたろうさんの感想

山間生活と古代信仰の結びつき。最後の最後の文章が重いけれど、さらりと読めるのは素敵。

更新日: 2025/03/24
8d13c3bfeea1さんの感想

奈良県吉野郡天川村坪内といえば、天河神社かー。天ノ川に面して龍神様や水に関わりのある弁天様を祭る神社だから、水系の話が残ってるんですねー

更新日: 2025/03/12
65c8aadc88adさんの感想

雙之川喜1941 奈良県天川村の 寺井家の 一族の 耳朶には 針で 突いた ほどの 穴が あると いう。昔 ガタロ(河童)と 約束して この 家の 者は とらぬ という 約束の 印しと いわれている。この 言い伝えは 水蜘蛛の怪と いう 糸を 垂れていると 蜘蛛が 来て 水中に 引き込もうと するので 逆に 陸に 引っ張り あげた という 話しだそうだ。