「未亡人と人道問題」の感想
未亡人と人道問題
みぼうじんとじんどうもんだい
初出:「女学世界」1906(明治39)年10月

二葉亭四迷

分量:約7
書き出し:自分は此頃新聞社の勤務《おつとめ》からして、創作に取掛つたが、此の創作は、或は観察《みやう》に依りては家庭問題に関連して居るかも知れぬ、最初は女学生を主人公にと娑婆《しやば》ツ気《け》を出して、種々と材料を集めて見たが思ふやうに行かず、其れで今度は日露戦役後の大現象である軍人遺族——未亡人を主人公にして、一ツ創作を遣《や》つて見ようと思ふと。浮雲を出して以来、殆んど二十年、頭《てん》で創作を構へつ...
更新日: 2020/05/19
いちにいさんの感想

未亡人が再婚するなんて御法度だったのか?しかも、軍人の妻だったという世間体が非国民に写る時代だったのだろう。そんな時代を否定した、というよりアイロニーを投じたのが、くたばってしまえ、という作品だ。