こんなカストリ感満載の作品も書かれるんですね、意外
この作者は「面」とこの「刺青」で直木賞とってるんですよね。
18歳の女は 女郎蜘蛛 と 唐子(からこ)の刺青を している 、独身の三助は その女を 眺めるだけで 手は出さない。 それに付け込み 女は 頻繁に 金をせびる。 誤解した 女のヒモ男は 嫉妬に狂って 三助の働く 風呂屋に乗り込み とんでもないことをしでかす。心の動きは よく描かれていると思った。
刺青に対する執着、憧れが如実に表されているように感じました。 三助として女体も刺青も見慣れていた藤三をも魅了したそれは、一体いかほどだったのでしょう。 最期、死を彩る時に唐子が生きたという皮肉すらも、どこか耽美的な美しさを覚えました。