「影」の感想
かげ

アンデルセンハンス・クリスチャン

分量:約40
書き出し:あつい国ぐにでは、お日さまが、やきつくように強く照りつけます。そこではたれでも、マホガニ色に、赤黒くやけます。どうして、そのなかでも、ごくあつい国では、ほんものの黒んぼ色にやけてしまうのです。ところが、こんど、寒い北の国から、ひとりの学者《がくしゃ》が、そういうあつい国へ、そんなつもりではなく出てきました。この人は国にいるじぶんの気で、こちらにきても、ついそこらをぶらつくことができるつもりでいまし...
更新日: 2021/06/20
19双之川喜41さんの感想

 学者と決別して 他の人格になってしまった影が 王女と 恋におち 結婚するに至る。無残にも 学者は 死刑となる。派生してできた存在に 過ぎない 影の方が 本体を乗り越えてしまうという 暗喩にとんだ 物語である。影の存在であった時は 名声を博したけど 表に出ると 期待外れということは ないわけではないと思った。